こんにちは。
兵庫県神戸市のなかたに歯科クリニックです。
歯科医院を含む医療機関や薬局でお薬を受け取る際に、マイナンバーカードを保険証の代わりに使う機会も増えてきたと思います。
マイナンバーカードを保険証の代わりに使用する事で、患者さまの医療情報の共有がスムーズになり、医院間での患者さま情報を管理しやすくなるなど様々なメリットがあります。
すでに多くの医療機関や薬局でマイナンバー保険証が導入されており、今後は健康保険証が廃止されて、2024年秋頃には「マイナ保険証」が義務化されます。
従来の保険証が廃止され、マイナンバーカードを保険証として利用した場合、医院側や患者さまにどのような恩恵があるのでしょうか?
今回の記事では、歯科医院でマイナンバーカードと保険証が一体化した「マイナンバーカード保険証(マイナ保険証)」を使うメリットついてご紹介させて頂きます。
日本政府は2024年12月に現行の健康保険証を廃止することを盛り込んだ政令を閣議決定しました。
保険証の新規発行をやめ、マイナンバーカードと健康保険証が一体となった「マイナ保険証」への移行を政府が推進しています。
2024年3月頃から医療機関や薬局ではマイナ保険証の対応が義務化され、多くの医療機関ではマイナ保険証での受付が可能な状態に進んでいます。
しかし、一部の医療機関ではまだマイナ保険証に対応していないのが現実です。現状では従来の保険証とマイナ保険証を併用している状態になっています(2024年8月時点)。
経過措置として、従来の保険証の新規発行が廃止した後も、1年間は現行の保険証をそのまま使用できるようになっています。
医療機関で受付をする際に、医院が発行している診察券と健康保険証、そしてお薬手帳を合わせて提示する必要がありました。
マイナ保険証に移行する事で、これらが一元管理する事が可能で、マイナ保険証を1枚持参すればOKになります。
マイナ保険証にはマイナンバーが記載されているため、医療機関や薬局はマイナポータルから患者さまが過去に保険医療を受けた記録や一元化された情報を確認することができます。
これにより、医院側は患者さまの健康状態やお薬の使用状況を把握しやすくなり、総合的な診断が可能になります。
患者さまには、領収証を保管・提出する必要がなくなり、確定申告の際に医療費控除の手続きが簡単になるメリットがあります。
高額な医療費が発生する場合、マイナ保険証を利用すれば、窓口で限度額以上の支払いが不要になる点もメリットです。
従来、病院や歯科医院で受付をする際は、スタッフとの対面式でしたが、マイナンバーカードを保険証代わりに使えば、対面で接触することなく、カードリーダーにカードをかざすだけで受付が自動化されます。
マイナンバーカードの顔写真データを読み取り、本人確認と保険資格の確認を一度に行うことができるため、受付がスムーズになります。
受付の際に対応が混んでおり、受付がなかなか出来ないという経験をした方も多いのではないでしょうか?
患者さまは、受付に設置されたカードリーダーにマイナ保険証をかざすだけで受付が完了するので、待ち時間や受付時間を短縮することになります。
医療費控除の制度を利用している方は、医療費控除の申請がオンラインで簡単にできるようになります。
保険者証類や限度額適用認定証などの必要書類を窓口へ提出する必要がなくなります。
マイナ保険証を利用する事で、マイナポータルからe-Taxに医療費通知情報が連携され、オンラインで確定申告が完結します。
従来の保険証の場合、転職・退職・結婚・引っ越しなどでカードの切り替えが必要でした。
しかし、マイナ保険証はカードの切り替えが不要で、上記のような場合でも、すぐに保険証としての利用が可能になります。
マイナ保険証を利用する事で、従来の保険証での受診に比べて初診料・再診料が少しだけ安くなります。
初診料の自己負担分であれば、自己負担1割なら2円、2割なら4円、3割なら6円ほど安くなります。患者さまの保険料でまかなわれている医療費を安くすることで、保険料の抑制にもつながります。
マイナンバーカードを保険証として利用する場合、多くのメリットがありますがその反面、デメリットもあります。
以下が想定されるデメリットになります。
・対応していない医療機関もある
・紛失時の再発行に時間が掛かる
・個人情報漏洩の心配がある
・有効期限がきれると使用できない
上記のようなデメリットも存在します。
マイナ保険証の制度はスタートしたばかりなので、今後随時改善されると思いますが、決してメリットだけではない事を理解しておく必要があります。
今回の記事ではマイナンバーカードを保険証として利用するメリットと注意点について解説させて頂きました。
従来の保険証は2024年12月に新規発行が停止し、マイナ保険証へと一本化される予定となっています。
マイナ保険証の一本化は医療機関にも患者さまにも多くのメリットがあり、多くの歯科医院でもマイナンバーカードでの受付が実施されています。
患者さまの医療情報を一元管理できることで、より高度な医療が提供されるとされています。
患者さまの中には、新しいシステムの導入で不安に感じる方も多いと思いますが、これまでと同様に患者さまの個人情報をしっかり守り、安心して適切な医療をご提供できるように医院としても最善を尽くしたいと思います。
※本記事は2024年8月時点の情報を元に掲載しています※
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